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初めてのホームページは必要最低限がおすすめ|機能を足しすぎると維持コストになる

ホームページ制作 読了目安:約10分

初めてホームページを作るときは、「せっかくだから、あれもこれも入れておきたい」と考えがちです。しかし、使うかもしれないと思って追加した機能は、実際にはほとんど使われないまま残ることがよくあります。しかも機能は増やした分だけ、ソフトウェアの更新にあわせた改修作業が発生し、維持コストとして返ってきます。この記事では、初めてのホームページを必要最低限から始めることをおすすめする理由と、最低限そろえておきたいもの、あとから機能を足すときの考え方を解説します。

初めてのホームページに「あれもこれも」は必要ない

ホームページ制作の打ち合わせでは、予約システム、会員登録、ブログ、多言語対応と、次々に希望が出てくることがあります。どれも便利な機能ですが、初めての一つ目のサイトに全部を載せる必要はありません。

「使うかもしれない」機能は、たいてい使わない

機能を追加するかどうか迷ったとき、判断の基準になるのは「今すでに困っているか」です。今の業務で困っていない機能は、公開後も使われないまま残るケースが多くあります。

  • ブログ機能を入れたが、最初の数記事で更新が止まった
  • 予約システムを入れたが、結局は電話とSNSのDMで受けている
  • 会員登録の仕組みを作ったが、登録者がほとんど増えなかった

いずれも「あったら使うだろう」という想定で追加したものです。実際の運用が始まると、慣れた方法のほうが早く、新しい仕組みは使われなくなります。予約システムを例に考えてみましょう。電話で受けた予約を、あとからシステムにも入力し直す。二度手間が続けば、使われなくなるのは当然です。機能そのものが悪いのではなく、いまの業務の流れに合っていないだけ。合うかどうかは、たいてい使ってみるまで分かりません。

POINT

「使うかもしれない」ではなく「今すでに手間になっている」を基準に、機能を選びましょう。

機能が増えるほど、見る人も迷う

機能を増やすと、その分だけメニューやボタンが増えます。訪問者にとっては選択肢が増えることになり、本当に見てほしいページにたどり着きにくくなります。初めて訪れた人が、数秒で「何の会社か」「どこから問い合わせるか」を分かる状態が理想です。ページ数や機能が少ないサイトのほうが、この状態を保ちやすくなります。

作る側の負担も見落としがち

機能が増えると、公開前に用意する原稿や写真も増えます。会員向けページを作るなら、会員に見せる中身も先に決めなければなりません。準備が追いつかず、公開が数か月遅れてしまうこともあります。その間、問い合わせを受け取る窓口はないままです。ホームページは公開してからが本番。最低限の構成で早く公開し、運用を始めるほうが結果につながりやすいでしょう。

打ち合わせテーブルで付箋を整理し、ホームページに載せる機能を絞り込む2人の手元
最初に載せる機能は、現在の業務で必要なものに絞り込みます。

機能を足すと、あとから維持コストがかかる

意外と知られていないのが、機能を追加した分だけ、公開後の維持コストが増えるという点です。ホームページは一度作れば永久にそのまま使えるものではありません。

ソフトウェアの更新にあわせた改修作業が発生する

ホームページを動かしているソフトウェアは、定期的に新しいバージョンへ更新されます。更新を放置すると、不具合やセキュリティ上の問題が起きやすくなるためです。このとき、追加した機能が新しいバージョンで正しく動かなくなることがあります。動かなくなれば、その機能を直す改修作業が必要になり、費用と時間がかかります。

構成更新時に確認する範囲改修が発生する可能性
必要最低限のページのみ表示崩れの確認が中心低い
ブログ・お知らせを追加投稿画面と表示の確認中くらい
予約・会員機能などを追加機能ごとの動作確認とデータの整合性高い

使っていない機能でも、更新のたびに確認や修正の対象になります。使われていない機能のために毎年費用がかかる、という状態は避けたいところです。

注意

外部のプラグインや拡張機能を多く入れているサイトほど、更新時に動かなくなる箇所が増えます。「無料で追加できる」機能でも、維持には手間と費用がかかることを見込んでおきましょう。

使っていない機能はセキュリティの穴になりやすい

使っていない機能は、更新も点検も後回しになりがちです。古いまま放置された機能は、そこから不正なアクセスを受ける入口になることがあります。特に、会員登録やファイルのアップロードなど、外部から情報を送信できる機能は注意が必要です。使わない機能は、そもそも付けないか、不要になった時点で外すのが安全です。

問い合わせ先が増えると運用が回らなくなる

予約フォーム、チャット、会員からのメッセージと、連絡経路を増やすと、その全てを毎日確認しなければなりません。返信が遅れると、かえって印象を悪くしてしまいます。少人数で運用するなら、連絡経路は絞ったほうが確実です。

機能をやめるときにも作業と費用がかかる

見落としがちなのが、機能を止めるときの手間です。使わなくなった機能を消すにも、作業を依頼することになります。会員機能なら、預かった個人情報の扱いも決めなければなりません。ページを消すだけで済まないケースもあります。追加するときは、やめるときのことまで含めて考えておきたいところです。


最低限そろえておきたいもの

では、初めてのホームページに何を入れればよいのでしょうか。多くの業種で共通して必要なのは、次の項目です。

  • 事業者名・所在地・連絡先などの基本情報
  • 何をしている会社・お店なのかが分かる説明
  • サービスや商品の内容と、料金の目安
  • 問い合わせフォームまたは電話番号への導線
  • スマートフォンで見やすい表示

基本情報は正確さを優先する

営業時間、定休日、駐車場の有無など、来店や来社の判断に必要な情報は正確に記載します。ここが古いままだと、それだけで信頼を損ないます。逆に言えば、凝った演出よりも、こうした基本情報の正確さのほうが評価されます。

問い合わせ導線は1つに絞ってよい

問い合わせ方法は、最初はフォームか電話のどちらかで十分です。実際に問い合わせが増えてきてから、手段を増やせば構いません。フォームの入力項目も、名前・連絡先・お問い合わせ内容の3つ程度から始めるとよいでしょう。項目が多いほど、途中で離脱されやすくなります。

スマートフォン表示は最低限に含める

ホームページを見る人の多くはスマートフォンを使っています。スマートフォンでの見やすさは、削ってよい部分ではありません。文字の大きさ、ボタンの押しやすさ、電話番号をタップして発信できるかを確認しておきましょう。

業種によって「最低限」の中身は少し変わる

共通項目に加えて、業種ごとに一つだけ足すとすれば、次のような内容です。

  • 飲食店・小売:メニューや取扱商品と、地図・駐車場の案内
  • 建設・工事:過去の施工事例の写真と、対応できる工事の範囲
  • 士業・コンサル:相談できる内容と、初回相談の進め方
  • 製造・BtoB:取扱品目と、対応できるロットや納期の目安

どれも新しい機能ではなく、ページを1枚足すだけで済みます。訪問者が知りたいのは、機能の多さではなく、こうした具体的な情報です。

補足

ページ数の目安は、5ページ前後です。トップページ、事業内容、料金、会社概要、お問い合わせがあれば、最初の形としては十分に機能します。

店舗のカウンターでスマートフォンを使い、自社ホームページの表示を確認する事業者の手元
スマートフォンでの見やすさと操作しやすさは、公開前に確認しましょう。

「あとから足す」を前提に考える

必要最低限で始めるのは、機能をあきらめることではありません。必要だと分かった時点で足すという進め方です。

公開してから、反応を見て決める

実際に公開すると、どんな問い合わせが多いか、どのページがよく見られているかが分かります。よくある質問が繰り返し届くならFAQページを、資料請求が多いなら資料ダウンロードの仕組みを、といった判断ができます。使われる根拠がある機能だけを足していけば、無駄がありません。

アクセス解析を入れておく

公開時点でアクセス解析を設定しておくと、判断の材料がたまっていきます。解析ツールの設置自体は費用がかからないことが多く、最低限の構成でも入れておく価値があります。

  1. 必要最低限の構成で公開する
  2. 問い合わせ内容とアクセス状況を数か月ためる
  3. 手間になっている作業を洗い出す
  4. その作業を減らす機能だけを追加する

足す前に「誰が使うか」を決めておく

機能を追加すると決めたら、担当者と使う場面をあわせて決めます。ブログなら、書く人と更新の頻度。予約フォームなら、通知を受け取る人と返信の期限。決めずに追加すると、公開直後は動いても、数か月で止まります。運用する人が決まっている機能だけが、使われ続ける機能です。

あとから足しやすい作り方を選ぶ

依頼する際に、「今後ページや機能を追加できますか」と確認しておきましょう。追加しやすい作り方になっていれば、必要になったときの費用を抑えられます。逆に、最初から作り込みすぎたサイトは、部分的な追加がしにくくなることがあります。

最初から完璧を目指すより、公開して育てるほうが、結果的に使いやすいホームページになります。

よくある「入れたけれど使わなかった」機能

実際に相談を受ける中で、使われないまま残りやすい機能には傾向があります。追加を検討する前に、自社に本当に必要か確認してみてください。

ブログ・コラム機能

更新を続けられれば集客に有効ですが、書く担当者と時間を決めていないと止まります。最後の更新が数年前のままだと、かえって「営業しているのか分からない」という印象を与えます。まずはお知らせ欄だけを用意し、記事を書ける体制ができてから追加するのも一つの方法です。

会員登録・マイページ

個人情報を預かることになるため、管理の責任も発生します。会員向けに継続して提供する内容が決まっていない段階では、追加を急ぐ必要はありません。

多言語切り替え

外国語のページを追加すると、日本語ページを更新するたびに翻訳の更新も必要になります。片方だけ古い状態になりがちです。海外や訪日客の対応が実際に発生してから検討しましょう。

凝ったアニメーション

動きの多い演出は、表示が重くなる原因にもなります。スマートフォンの回線では特に影響が出ます。見た目の印象よりも、表示の速さと読みやすさを優先したほうが、問い合わせにつながりやすくなります。

まとめ

初めてのホームページは、必要最低限の構成から始めるのがおすすめです。要点を整理します。

  • 「使うかもしれない」で足した機能は、使われないまま残りやすい
  • 機能が増えるほど、ソフトウェア更新のたびに改修作業と費用が発生する
  • 使っていない機能は、セキュリティ上の弱点にもなる
  • 最低限は、基本情報・サービス内容・問い合わせ導線・スマートフォン表示の4つ
  • 必要だと分かった機能だけを、運用しながら足していく

削る判断に迷ったときは、「その機能がなくて、いま困っているか」を基準にしてみてください。困っていなければ、今回は見送って構いません。Webサイト制作を手がける会社に「最低限の構成で始めたい」と伝えて、必要なものを一緒に絞り込んでもらう方法もあります。小さく始めて、育てていきましょう。

シマライズのキャラクター「アマン」

この記事の執筆者

シマライズ 制作スタッフ

「すぐそこ」は意外と遠いし、「ちょっと待って」は意外と長い。
58号線の渋滞にはまりながら、今日も沖縄のどこかでネタを探しています。

県内の事業者さんが「これなら自分にもできそう」と思える記事を目指しています。

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